介護の仕事が看護師や医師の仕事と大きく異なる点は、無資格でも業務に就けることです。医師や看護師は、国家資格が無いと業務を行うことができません。
一方介護業界は、やる気があれば誰でも参入することが可能だと言えます。しかし、介護の仕事に携わる時は、資格の保持が大きなアドバンテージになることは間違いないでしょう。
実際に資格があるかどうかで、介護職員の時給や給料にも差が付いているのが現状です。そこで今回は、キャリアアップに役立つ介護に資格について紹介します。
まず介護職員としての登竜門とも言える資格が、介護職員初任者研修です。これは2013年4月からスタートされた介護スタッフの養成研修で、介護業務に携わるための基本的な知識やスキルを養うことができます。取得のためには130時間の研修が必要とされていますが、既に介護スタッフとしての実務経験がある場合は、研修課程の一部を免除してもうらことが可能です。
続いて初任者研修からキャリアアップするために有効な資格が、実務者研修です。この資格は介護職員としてスキルアップするだけでなく、経管栄養や痰吸引などの医療行為もできるようになります。研修内容は講義と演習で構成されており、450時間の受講が必要です。
そして実務者研修からさらにキャリアアップしたい時におすすめなのが、介護福祉士の資格です。国家資格の1つであり、業務の幅も一気に広がります。要介護者のケアだけでなく、生活での相談や指導、他の職種との連携も出来るようになります。キャリアアップに向けた資格が多い介護の仕事は、非常にやりがいがあるものだと言えるでしょう。